基礎

オーストラリアのタックスリターン完全ガイド【2025–26年度】

オーストラリアのタックスリターンは、年度中の収入や控除、すでに差し引かれた税金を確認して申告する手続きです。「働いたら必ず返金される?」「TFNとABNの両方がある場合は?」「日本に帰国してからでも手続きできる?」という疑問を、2025年7月1日〜2026年6月30日の年度を中心に整理します。申告の要否や税額は一人ずつ事情が異なります。

タックスリターンとは

オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年6月30日までです。個人のタックスリターンでは、給与、個人事業の収入、銀行利息などの該当する収入と、条件を満たす控除を確認します。給与から源泉徴収された金額と最終的な税額を比べた結果、還付になることも、追加納税になることもあります。「Tax Refund」という名前でも、返金額は約束されません。

申告が必要か確認する

「収入が$1でもあれば全員必ず申告」という一律のルールとして案内することはできません。収入の種類、源泉徴収、税務上の居住性、ワーキングホリデーの区分などを踏まえ、ATOの該当年度の判定を確認します。申告が不要な場合も、必要に応じてATOへ申告不要の通知(non-lodgment advice)を行うことがあります。迷った場合はビザ、収入、給与から引かれた税金の情報をそろえて相談してください。

公式判定:ATO: Do you need to lodge a tax return? 2026

いつ申告できる? 期限は?

2025–26年度が終わる2026年6月30日以降に申告の準備を始められます。給与を受け取った方は、勤務先の Income Statement が「Tax ready」になっているか確認してください。未確定の数字で申告すると、後で修正が必要になる場合があります。申告期限は自分で申告するか、登録税理士を通すか、過年度の申告状況などによって異なります。自分の期限を確認せずに「いつでも申告できる」と判断しないでください。

詳しくは申請期限の記事Income Statementの記事へ。

TFNの給与とABNの事業収入

雇用されて受け取る給与は、通常、勤務先が給与と源泉徴収の情報をATOへ報告します。個人事業主や業務委託で得た収入は、請求書、プラットフォームの売上データ、銀行入金などを使って自分で収支を確認します。給与とABNの収入が同じ年度にある場合、どちらか片方だけを見て返金額を判断することはできません。詳しくはTFNとABNの違いへ。

経費は何を確認する?

雇用による仕事関連経費は、原則として自分で支払い、仕事の収入を得ることに直接関係し、記録で説明できるものを確認します。雇用主から返金された部分や私用分は対象にしません。事業経費も、事業との関係、私用の割合、証拠書類を確認します。「領収書があれば何でも引ける」「経費の全額が現金で戻る」という意味ではありません。経費控除のガイドもご覧ください。

必要書類のチェック

  • TFN、氏名、現住所、連絡先、対象年度のビザ情報。
  • 給与がある方:各勤務先の Income Statement または該当する給与記録。
  • ABN収入がある方:請求書、売上・入金明細、事業経費と領収書。
  • 経費を申告する方:領収書、業務使用割合を説明する記録。
  • 還付先の銀行情報、身分確認書類。提出方法は申込フォームの案内に従ってください。

必要な資料は個々の状況により増減します。必要書類の記事へ。

帰国後・日本からでも相談できる?

オーストラリアを離れていても、通常の申告期間に海外から申告できる場合があります。過年度の申告、ATOへのアクセス、銀行口座、本人確認などの状況を先に整理すると進めやすくなります。「帰国したので申告は不要」とは限りません。帰国後のガイドへ。

よくある質問

Q. 給料から税金が引かれていれば必ず返金されますか? いいえ。最終的な税額と源泉徴収額を比べて決まります。別の仕事やABN収入がある場合は、その収入も含めて確認します。

Q. ABNがあるだけで別にもう1件申告が必要ですか? Sole Trader の事業収入は通常、個人のタックスリターンに含めて確認します。GSTなど別の申告義務があるかは状況によります。

Q. 申請料はいくらですか? 現在の掲載料金は料金欄をご確認ください。最終的な料金は提出資料と作業内容を確認してご案内します。

この記事は一般的な情報です。実際の税務上の扱いは収入、税務上の居住性、ビザ、記録状況などにより異なります。申告要否や期限はATO公式情報と個別の状況に基づいて確認してください。