
この記事の要点
- TFNは個人の税務番号で、給与、源泉徴収、タックスリターンなどに使います。
- ABNは事業者を識別する番号で、取得には事業またはenterpriseを行うなどの要件があります。
- ABNがTFNの代わりになるわけではありません。
- 給与と個人事業の両方から収入がある場合は、通常1回の個人タックスリターンにまとめます。
TFN(Tax File Number)とは
TFNは、Australian Taxation Office(ATO)が発行する個人の税務番号です。給与の源泉徴収、タックスリターン、ATOとの各種手続きなどに使用します。
雇用されて働く場合、勤務先へTax file number declarationを提出し、通常はTFNを申告します。TFNを勤務先へ伝えず、申請中であることや免除理由も申告しない場合、高い税率で源泉徴収される可能性があります。
TFNは一度取得すると、転職や住所変更をしても通常は同じ番号を使用します。個人情報として慎重に管理してください。
ABN(Australian Business Number)とは
ABNは、Australian Business Register(ABR)が発行する11桁の事業者番号です。個人事業主、会社、その他の組織が、事業上の取引や請求書、税務登録などに使用します。
個人の場合、ABNを取得できるのは、原則としてオーストラリアで事業またはenterpriseを行っている、または開始に向けた具体的な活動をしている場合です。単にフリーランスと呼ばれていることや、勤務先からABNを取るように言われたことだけで、必ず取得資格が生じるとは限りません。
TFNとABNの違い
| 項目 | TFN | ABN |
|---|---|---|
| 主な目的 | 個人の税務手続き | 事業者の識別と事業上の手続き |
| 主な利用者 | 給与所得者を含む個人 | 個人事業主、会社など |
| 発行機関 | ATO | ABR |
| 番号 | 通常9桁 | 11桁 |
| 税金の管理 | 雇用給与では通常、勤務先が源泉徴収 | 個人事業では通常、自分で納税資金を管理 |
| 取得費用 | 無料 | ABRへの公式申請は無料 |
ABNはTFNの代わりになる番号ではありません。個人事業主も、個人の所得税申告にはTFNを使用します。
自分にはどちらが必要?
- カフェやレストランに従業員として雇用される:TFN。
- 会社員として給与を受け取る:TFN。
- 独立した事業者として顧客へサービスを提供する:TFNとABN。
- 個人事業として商品を販売する:TFNとABN。
- 会社員をしながら個人事業の副業を行う:TFNとABN。
配達サービスについても、サービスごとの契約と実際の働き方を確認する必要があります。ABNを取得しただけで、すべての収入が自動的に事業所得になるわけではありません。
Employeeとcontractorの違い
判断には、契約上の権利と義務、仕事の進め方、報酬の決まり方、設備・道具の負担、他の人へ仕事を任せられるかなど、複数の要素が関係します。
勤務先からABNの取得を案内された場合も、それだけでcontractorに該当するとは限りません。判断が難しい場合は、ATO、Fair Work Ombudsmanまたは専門家へ確認すると安心です。
TFNとABNの取得方法
TFNの申請
外国のパスポートを持ち、有効なオーストラリアのビザで滞在している方は、条件を満たせばATOのウェブサイトから無料で申請できます。ATOの案内では、TFNの通知まで最大28日程度かかる場合があります。
ABNの申請
ABNは、取得資格を確認したうえでABRの公式サイトから無料で申請できます。申請が問題なく完了した場合は、その場で発行されます。追加確認が必要な場合、ABRは通常20営業日以内の確認を目標としています。
TFNとABNを両方持っている場合の申告
会社員として給与を受け取りながら、個人事業でも収入を得ている場合、通常は1回の個人タックスリターンに両方を含めます。TFN分とABN分を別々の個人申告として提出するわけではありません。
給与所得はIncome Statementなどを確認します。個人事業については、事業収入から、要件を満たす事業経費を差し引いて所得を計算します。仕事と私用の両方に使う支出は、通常、事業に使用した割合だけが対象です。
タックスリターン全体の流れはこちらをご覧ください。
よくある質問
TFNとABNの両方を取得しても問題ありませんか?
ABNの取得資格がある場合は問題ありません。会社員として働きながら個人事業も行う方は、両方を使用します。
ABN収入が少額でも申告が必要ですか?
事業を行っている場合、事業収入は金額にかかわらず申告の対象になります。収入がなかった年や損失が出た年でも、申告が必要になることがあります。
ABNを持っているだけで個人事業主になりますか?
ABNの登録だけで判断されるわけではありません。実際の活動が事業に該当するか、趣味に該当するかによって取り扱いが異なります。
ABNは日本から申請できますか?
海外にいることだけを理由に申請できないわけではありませんが、オーストラリアでenterpriseを行うなど、ABNの取得要件を満たす必要があります。
Mono Tax Servicesの日本語サポート
Mono Tax Servicesでは、The Accounting Academy Services Pty Limited(TPB登録番号:26233096)の監督のもと、TFNのみ、ABNのみ、TFNとABN両方の申告を日本語でサポートしています。
- TFNのみの申告:$99。
- ABN(個人事業主)の申告:$129〜。
- TFN+ABNの申告:$149〜。
申告フォームを送信すると、内容確認の予約案内メールが届きます。メールに記載されたリンクから、ご都合のよい時間をご予約ください。ご予約の時間に申告内容と最終料金をご案内します。
返金額または追加納税額の目安を確認したい場合は、サイト内の簡易計算をご利用ください。計算結果は参考値であり、実際の金額は個別の状況によって異なります。
この記事は一般的な情報です。実際の税務上の扱いは、収入内容、ビザ、居住性、記録状況などにより異なります。最新情報はATO公式情報または個別確認に基づいて判断してください。